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強迫性障害(OCD)
主な症状
不安や緊張自体は異常な症状ではなく誰でも経験するものですが、あまりにも過剰になり日常生活に支障が出るほどであれば不安障害と考えられます。強迫性障害(Obsessive Compulsive Disorder:OCD)は不安障害の中に含まれる精神疾患です。
強迫性障害には、何度も戸締りや火の元などを確認してしまう(確認強迫)、過度な潔癖症、頻回・長時間の手洗い(洗浄強迫)、不要な物が捨てられない(溜め込み)などの症状があります。本人も「ここまでするのは馬鹿げている、無意味な行為だ」と不合理性を頭では理解していても、不安から行動を止められず繰り返してしまう点が特徴です。
治療方針
強迫性障害の治療は抗不安薬や抗うつ薬による薬物療法と、認知行動療法(Cognitive Behavior Therapy:CBT)が主におこなわれ、組み合わせることで相乗効果が得られると考えられています。抗不安薬であるベンゾジアゼピン系薬剤は即効性があり不安の速やかな緩和に有効ですが、長期に使用すると薬剤への耐性や依存形成の問題があり注意が必要です。抗うつ薬はSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)という種類の薬剤が使用される事が多くなっています。SSRIは飲み続けることで数週間後より不安の軽減が期待できますが、すぐには効果が出ないため抗不安薬や認知行動療法を組み合わせながら不安をコントロールし、少しずつ行動を変えていきます。
上記のような症状でお困りの方はお気軽にご相談ください。